不動産買取と仲介の特徴を徹底解説：知って得する情報をご紹介！

不動産の「買取」と「仲介」の違い、メリットやデメリットとは？

ご自宅の売却を考えたとき、不動産を売る方法として一般的なのは、不動産会社に直接「買取」してもらう方法と、不動産会社に「仲介」を依頼する2つの方法です。今回は、この不動産売却方法の「買取」と「仲介」の違いやメリット、デメリットについて詳しく解説します。

「買取」と「仲介」の違い

まずは「買取」と「仲介」、それぞれの違いについて比較しながら見ていきましょう。「買取」とは、不動産会社が直接不動産を買い取る方法です。
買取と仲介では、「不動産を売る相手」【＝買主】が異なります。一方「仲介」とは、不動産会社が売主と買主の間に立ち、不動産売却の「仲介役」となって不動産を取引する方法です。仲介と買取では「買主」が異なるだけでなく、不動産会社が仲介役となって販売を行う点も異なります。次に、不動産を直接不動産会社が買い取る「買取」のメリットとデメリットをご説明します。

③一般の買主候補の方々への内覧対応が必要

不動産会社のスタッフが外観や室内を確認するだけで、家の中を内覧に適した状態に整えたり、毎回スケジュールを調整したりする手間が不要です。何よりも、不特定多数の一般買主候補の方々に家の中を見られることがなくなります。

④広告掲載されないため、近所に知られず売却できる

買取では、不動産会社との直接取引だけで売却が完了するので、購入希望者を募るために広告を出し、インターネットで閲覧できるような販売活動は一切必要ありません。また、一般買主候補の方々が内覧に来ることもないため、近所に知られ難い状態で売却することができます。

⑤契約の確実性

買取は不動産会社による確実な買取であるため、住宅ローンがダメだった等の理由で、売買契約が解除される可能性は一般的にはありません。

⑥契約不適合責任（旧「瑕疵担保責任」）は原則不要

一般的に、買取では「売却したものが契約内容と異なる場合、売主が債務不履行の責任を負わなければならない」といった内容の責任が免責されます。不動産会社に売却後、何かの不具合が発覚しても、不具合や欠陥を故意に隠蔽していなければ、基本的には、売主は売却後のトラブルを心配する必要はありません。

⑦リフォームなどが不要

築年数が古い物件や、間取りが特徴的な物件は、仲介では売れにくい傾向があります。状況によっては、ハウスクリーニングやリフォームなどを売主の負担で行う場合もありますが、室内が傷んでいたり間取りが特徴的な物件でも、条件次第では現状のまま買い取ってもらえる可能性があります。

⑧仲介手数料がかからない

不動産会社が直接買取るので、仲介する不動産会社がいないため※1仲介手数料はかかりません。
※1　売主が仲介する不動産会社と媒介契約を交わしていな状態で弊社直接買取の場合に限る。

買取のデメリット

①売却価格が仲介と比べると安い

買主である不動産会社は、購入した不動産にリノベーションなどの付加価値をつけた上で、自社の利益が出るように販売する仕組みのため、一般的には売却価格相場の6〜8割程度の価格になると言われます。買取後にわかった不具合などの修繕費用も基本的には買取業者が負担することになります。そうした事情もあり、どうしても買取価格は相場より低く設定されてしまうのです。

②不動産によっては買取ができない場合もある

老朽化が著しい建物の場合や、再建築が不可能な不動産の場合は、買取ができないこともあります。　建物が破損していたり、室内の使用状況がよくない場合でも、買取可能なケースは多いですが、広すぎる物件や駐車スペースがない物件も買取を断られることがありますので、物件の立地や周辺環境、買取業者の需要などによって状況が変わるため、一概に売主側では判断できないケースがあるため、買取ができるかどうかは、買取する不動産会社に依頼して状況を確認してもらいましょう。

不動産「仲介」のメリット・デメリットとは

仲介のメリット

①高価格で売却できる可能性がある

仲介のメリットは、買取と比べて売却価格が高くなる可能性があるというメリットです。不動産会社に支払うのは不動産会社への仲介手数料のみで、不動産を高く売るタイミングを見極めて売ることもできるので、高価格で契約が成立する可能性があります。仲介の不動産会社が、広告やインターネットで閲覧できるような販売活動を行いますので、広範囲に買主を募ってくれます。不動産会社に仲介を依頼する場合は、媒介契約を結ぶ必要があり、媒介契約には、「専属専任媒介契約」、「専任媒介契約」、「一般媒介契約」の3種類がありますので、それぞれの特徴を理解し媒介契約を締結しましょう。

②一般買主候補の方々のさまざまな意見を聞ける

内覧などを通じて、一般買主候補の方々にさまざまな意見聞いたアイデアを取り入れ、より高値で売る工夫をすることもできます。

仲介のデメリット

①短期間での売却が難しい場合も

売却にいたるまでの仲介する不動産会社選びも大切です。売却までに買主探しや、買主が住宅ローンを組むための審査・契約など、さまざまな手続きを経る必要があります。短期間で売却できる場合もありますが、買取ほどのスピーディーさはありません。状況によっては売主がリフォーム代を負担したり、販売価格の値下げを検討したりする必要が出てくるかもしれません。

②契約不適合責任（旧「瑕疵担保責任」）が免責されない

不動産会社の買取では契約不適合責任が免責されることがありますが、仲介の場合は売主が契約不適合責任を負うことになります。

③内覧に対応する手間や時間がかかる

購入希望者に対して内覧をする必要があるため、その準備やスケジュール調整、当日の対応などを行う必要があります。

④周りに知られずに売却するのは難しい

広告やインターネットで閲覧できるような販売活動で一般買主候補を探すため、周囲に知られないままの売却は困難と考えられます。

⑤仲介手数料がかかる

不動産会社の成功報酬として仲介手数料の支払いが発生します。

まとめ

不動産を売却するときは、自らの状況や希望に応じて適切な売却方法を選ぶ必要があります。
仲介では、高値での売却は魅力ですが、売却がいつ完了するかは販売活動を始めてみなければわかりません。場合によっては1年以上かかるケースも少なくありません。
また買取は、仲介と比べると価格が低くなることが多いですが、価格面で納得できればすぐに現金化が可能なので、早期に売却を完了したい事情がある方には適しています。相続したが使用していない不動産の処分や、転勤で住み替えを急いでいる場合など、急ぐ事情があるときは買取を検討してみるのも手段のひとつでしょう。買取する不動産会社の中には、急ぎである状況を説明すれば、現金化までのスケジュールなども親身に相談に乗ってくれる事もあります。

買取と仲介のどちらを選択すればいいのか、判断するときの参考にしてください。